いつもの峠道は、今ぐらいの時期から道路が凍結するので、今回は日立まで出てから６国を北上するルートを選択。現場には５時半に到着で約１時間半の道のり、走行距離も峠道を走った場合とほぼ変わらない事がわかり、これからの季節でも今まで通りの感覚で釣りに行ける事を確認。

小石川沿いの道脇に車を止める。すでにこの時間で７台の車が駐車していた。今が旬の釣りだけに、人気の高さがうかがえる。昨日の釣から道具をそのままにしておいたため、５分以内で身支度を整え、浜に向かう。すると、１番乗りで釣り場に入ってしまったようだ。先に来ていた人には悪いと思いながらも、小石川河口のすぐ隣にたち、タイドミノースリムを結んで釣りを開始する。

河口では１度バイトらしき反応があったが、それっきり。早い時間にいい場所を叩いてしまおうと、あまり粘らずに南へ移動する。６時近くになり、ようやく明るくなって来たので周りを見渡すと、近くだけでも６〜７人ぐらいの釣り人、鵜の岬まで目をやると、数１０メートル間隔で人が立っているのがわかる。これだけの人が浜で釣りをすれば、昼に魚が釣れないのもなんとなくわかる気がした。

移動の途中、テトラが砂で埋まっている場所が何箇所かある。とりあえず投げておこうとテトラに乗りキャスト開始。すると、テトラに当たった波にドッパーンと頭から被ってしまった。パーカーをウェーダーの中にいれて着てるため、海水がちょっと中に入ってしまった。釣りを開始してまだ３０分あまり、幸先が悪い。

テトラの間の浜でルアーを投げると、足元の潮が向かって右に流れている事に気付く。その先に目をやると、隣のテトラ郡の際を通り、その向こうの潮とぶつかりあって沖に流れ出しているのを見つけた。先行者がいたのだが、このテトラにぶつかる波を被るのがいやなのか、誰もルアーを投げてる様子がなかった。昨日、今日と通してはじめて払い出しらしい払い出しを見つけたので、ちょっと粘ってみることにした。

近づいて良く見ると、足元から急深になっており、良い感じである。テトラの後ろから釣るのでロッドを立てなければならず、リグをジグヘッドリグに変更、払い出しに投げ手前にリフト&フォールで探る。何投かして足元まで探ったとき、また例の波がテトラに当たり、自分に被りそうになったので、ちょっと避ける。その後、緩んだラインを張ろうとリールを巻いたとき、ゴミ袋が引っ掛かったような感触が。しばらくリールを巻いていると、わずかながら、グングンと生態反応が手元に伝わってきた。どうやら何かヒットしたらしい。

払い出しがテトラ中央付近から出ているので、寄せるにもテトラの隙間を通して取りこむしかない。途中、何回もテトラに当たりながら、波にのせて何とか波打ち際まで寄せることができた。浜に上がった所を、リーダーをつかんで浜の上まで走って持ってくる。横にしてマジマジとみると、間違いなくサイズアップしている。メジャーをあてると、５２ｃｍ。やった！今年の目標である、５０ｃｍをクリアーした。よく見ると、ジグヘッドを丸呑みしていた。これなら、多少テトラに当たったぐらいじゃ、バレない訳だ。リリースを考えたが、これは帰って自慢するために、キープする事に。ヒットタイムは６時３３分頃だった。

短時間に２匹の釣果に満足してしまい、ちょっとやる気がうせる。その後何投かしたのだが、真剣のもう１匹という気持ちにはなれず、近くのおじさんに場所を譲り、ちょっと早いがここでの釣りは終了とした。

自分が釣りしてる時間には、他でヒットしている様子はなかった。やっぱり、ここは良い場所だったのかも。