釣行日天気場所時間気温水の色風向き
3月10日(日)晴れ北浦北部6:00〜17:00 0〜17℃東岸薄濁り
西岸普通
朝北東・弱い
午後南西・強い

粘って粘って価値ある1匹

今年初めての北浦釣行。週末から、どの場所で、どんな攻め方でといろいろ考えたのだが、実績のある場所ということで安塚、金上の2ヵ所を重点的に攻めることとし、やるなら早朝からということで、6時から釣りが出来るように3時半起床、4時出発で北浦へ向かう。気合十分である。

あまり飛ばさないで来たつもりだったが、6時ちょっと前には安塚に着いてしまった。家から100キロ近くあるのに、2時間以内に着けば上等である。(田舎ならではだ)さすがに早朝だけあって、犬の散歩以外の人は見かけない。


おまけにこの寒さ。予報では、16℃まで上がるというのに、霜が降りている。暖かいと言っても、まだまだ初春、朝晩は冬を引きずっているのである。
今日はまず、テクトロから開始。これは、前から決めていた事だった。とにかくテクトロで足元の魚を釣って、余裕が出たところで他の釣り方、他の場所へ移動というのが、今日の作戦だった。この寒さから、ルアーをぶん投げて体を温めようとも迷ったが、その気持ちを押し殺し、テクトロした。

下流にある水門まで行って戻る、そんな感じで探ってみたがノーバイト。着いてすぐ気になったのだが、春先にしては濁りが強い感じがした。今の時期は、もうちょっと澄んでいると思っていだが、水温が高いためだろうか。しかし、去年もそうだったが、ここは濁ってても釣れる場所なので、あまり気にする事はないと判断。テクトロで結果が出ないので、作戦を変更する。

次はメタルバイブレーションで攻める。7gのゲイブレード+8ポンドラインのベイトタックルで、今度は沖に向かってキャスト、ゆっくりただ巻きで攻める。巻きながら、ボトムのコリコリも探していく。1回だけ、フォール中にバイトらしき感触があったが、ヒットまでにはいたらず。歩きながら、コリコリを感じた場所を数ヶ所確認、今度はラバージグでその場所をピンポイント爆撃。

この辺だったなと、クイがちょっとだけ頭を出している場所の前に立つ。クイの向こう側に投げ、着底後ロッドを立ててズル引く。コリコリと、結構長い間感じることが出来る。オダか何か沈んでいるんだろう。そのコリコリを感じなくなった時だった。なかなかラインがたるまないなぁとラインを注視していると、ゆっくり横に動いているように思えた。バイトだ!と合わせてはみたものの、フッキングせず。コイだったのか、バスがラバージグを吐き出してしまったのか、とにかく生命感はあった。

その後リグをスピニングのキャロに変更し、またラバジで攻めた場所に投げてみたが、2回程バイトらしきものを感じただけに終わる。結局この場所で3時間粘ってみたが、1匹の魚もヒットさせる事は出来なかった。

釣りの途中で、1人のアングラーと情報交換。いろいろ話しをしていると、どうやら去年ここでテクトロしていた軍団のメンバーのようだった。やっぱり人間、思い入れのある場所を頼ってしまうものなのだなと、改めて実感。

その後は、金上に向かうつなぎといった感じで、梶山、井の塙等、各ドッグをまわっていく。いつも釣れる場所にルアーを投げても反応なし。周りで釣っている人にも、反応はないようである。この頃から、ちょっとずつ集中力が切れ、井の塙では、昔バイブレーションを引っ掛けた場所で、またスピナベをロスト。ドッグ内でも、ラバジをロストと、散々。ここで昼近くなったので、一休みしようと、コンビニに向かう。

昼食を買うついでに、ロストしたラバジも買ってしまおうと、江川のコンビニへ。着いてみたら、なんか様子が違う。釣具屋が無くなってる?でも良くみると、コンビニの中に移転した模様。中に入ると、釣具屋のおじさんがいた。レジで話を聞いてみたら、駐車場を広くするのに、壊したそうである。ついでに最近の状況を聞くと、あまり釣れた話は聞かないそうだ。というよりは、昨シーズンぐらいから釣り人が激減して、あまり情報が入ってないようなのだ。4〜5年前と比べると、今の釣り人は半分以下じゃないかと言っていた。我々にとっては、人は少ない方がいいのだが、その分魚も少なくなっているそうで、あまり喜べない状況だ。少しでも釣れている場所といえば、上流の方だと言っていた。その言葉をたよりにし、お店を後にした。

来たついでにと、江川へ。白鳥川の河口で昼食後、バイブをざっと扇状に投げるもノーバイト。川の水は澄んでいて、いい感じなのだが。ここで、下流の方も気になったが、見まわしたところ釣り人が誰もいない。魚の気配無しのようなので、ここから上流に向けて移動する。

札ドッグにも寄ってみたが、パッとしない。ここまでで感じたのは、ドックの中はまだ魚が薄いんじゃないかということ。4月からアフターにかけてがいいタイミングなのかも。ならばドッグは捨てて、それ以外・・・と行きたいところだが、そんなにポイントを知らないので、ドッグは外せないのだが。とかなんとか思いながら、さらに上流へ。

もう1ヶ所、河口の近くにあるドッグへ。ここは魚の居る場所がわかっているので、そこにワームを落とす。でも、やぱり反応無し。この時期、中には居ないんだと確信。さっさと移動。

15時を過ぎて、ようやく金上へ。ここでは、去年初バスをキャッチしたポイントで、同じメタルのバイブを投げるつもりだったので、ゲイブレードを投げまくり。沖はボートの連中が結構近くまで入ってきてるので、足元のクイを重点的に狙う。

上流に向かって歩いていくと、クイの並びが去年よりも長くなっている事に気付いた。夕方近くなり、敗戦の色が濃厚となっていたので、もうやけのやんぱちキャストになっていた。だんだん葦のある岬に近づき、クイももうそろそろ終わりそうな場所での事だった。ルアーをクイにぶつけながら巻いていた感触が、モヤっと何か違う感触に変わった。と、同時に水中に鈍い光が。これは魚だと、合わせをくれるも、一瞬グッと来たがフッキングせず。バラした〜と直後は思ったが、よくよく考えてみると、こんな小さなルアーを噛めないはずもないので、ちがう魚スレだったのかも。

その後、重い手応えがあり、合わせるとライン!だったが、その先にはTDバイブが付いていた。ルアーをキャッチ!と、喜んでいるものつかの間、今度はゲイブレードを水中の網か何かに引っ掛けロスト。トホホである。程なくして移動。

16時を周り、もう完全に敗戦状態であった。めぼしいポイントは全て回ったつもりだったので帰ろうかとも考えたが、どうしても諦めきれない自分もいたのだ。どうにかして1匹釣りたい、小さくても釣れれば何かわかるはずだからと、わずかな可能性に賭け、巴川までの残りのポイントを探す。

何ヶ所か立ち止まった後、水門と石積みが一緒になっている場所に着く。いつもは必ず誰かしら人が入っている場所なのだが、夕方と言う時間もあってか、湖に向かって右側に浮き釣りの人が1人。場所的には左側の方がいい感じだったので、好都合。浮き釣りの人に迷惑がかからないようにそっと左側へ入る。

7gの結びっぱなしのスピナベを投げる。すぐ足もとは見えるが、ちょっと沖は深いようで、カウントダウンしても着底まで4と、ドッグ以外では水深のある場所。水も東岸とは比べ物にならないぐらいに澄んでいて、スピナベが駄目なら、ミノーをやろうと決めていた。スピナベが反応無しに終わり、ミノーにチェンジする。

石積みの上からのキャストとなるため、ベビーシャッドをチョイス。キャストの前に、足元でジャークの練習をしてみる。ショートリップのミノーのように左右にダートするものなのかとやってみたら、ピッピッといい感じでダートするではないか。これなら、今まで通りのジャークの感じで行けそうと自信をもつ。

さっき探った場所へとキャスト。2回ジャーク1回ポーズでバイトを待つ。しばらくバイトが無いので、引き方を足元で再確認。あまり強く引くと、ルアーがまわってしまうようなので、ラインを張る感じの引きの強さに押さえる。そして、またキャスト。


すると、すぐに結果は出たのであった。ポーズ後のジャークで何か重みを感じ、それが魚であることを確信。ジャークが合わせとなったので、魚を浮かせフックの位置を確認。魚をつかむまでは慎重に対応し、石積みから降りて魚をつかんだ。ようやく今日1匹目、今年1匹目の魚をキャッチできた。フックはテールのフックが、ガッチリ上あごにフッキングしていた。これならバレない。

お腹をよく見るとデップリしている。プリのようだ。よくよく考えて見ると、ここまではっきりプリとわかる魚を釣ったのは、久しぶりだ。去年は釣るには釣ったが、産卵に関係無い魚や、アフターが多かったから。サイズは小さいが、とにかく嬉しい。撮影後、すばやくリリースしたやった。この画像でわかったのだが、お尻が赤くなっている。リリース後水温を計ったら13℃あった。もう産卵まであとわずかなのだろう。


ヒットポイント。桟橋と石積みの中間あたりか。

その後は満足感からか、あまり真剣になれずに17時で終了となった。

粘って粘って、なんとか1匹は釣り上げることが出来た。そして、その1匹からいろいろな情報も得ることが出来た。釣れた条件を整理してみると、ワンド状の水の綺麗な場所、夕マズメで高水温、釣ったルアーもミノーと、まさに教科書通り。冷静に考えると、始めからこういう場所を探し、そこで狙えば結果はもっと早く出たのだと思う。が、それも前半から中盤の釣れない釣りがあったからこそ。次回は、今回の教訓をいかし、もう少し場所選びを慎重にしてから釣りをするぞ!

<使用タックル>

テクトロ → SS−662L+よつあみ4LB+管釣り用細軸針+かみつぶしBのダウンショットワームはCROSS TAIL SHAD 2.5in(ワカサギ)

ベイト1 → 1581R+X−TEX 8LB+ラバジ、10gまでのバイブレーション、スピナベ等

ベイト2 → 1652R+GT−R 20LB+10g以上のバイブレーション、スピナベ等

ヒットタックル → SS−662L+トリュート5LB+ベビーシャッド(金黒) 


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